2008/01/28

團十郎


年末に糸切り鋏1号、團十郎(握鋏です)を木屋二子玉店に研ぎに出し、先日ようやく受け取ることができました。研ぎに出している間は子鋏2号で我慢していたが、所詮2号、1号を研ぎに出す前の状態より良くありません。1回の握りで切れないので、かなり作業効率が悪くなり、フラストレーションも溜まります。断ち包丁は良く切れる状態にしておかないと、余計な力が入り、作業効率が悪くなるばかりか、大怪我の基になりかねない。職人さん達が道具に拘るのは、こんな事も理由の一つでしょう。
で、戻ってきた1号、当たり前ですが、木屋さんは素晴らしい職人仕事をしてくれました。3センチぐらいの糸の端を片手に持ち、もう片方の手で鋏を使い糸を切ろうとすると、普通は糸が逃げてしまい、2回3回と鋏を握らなければ切れませんが、研ぎあがりの1号は喰い付きがよく、1握りでスッパっと切れます。
包丁は自分で研ぎますが、鋏は反りがあるので、職人さんにお任せです。しかも握鋏は歯の開く角度が狭いので、それこそ職人技でしょう。
こんな職人技を身直で感じ、自分も日々修行です。

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