2008/09/16

Into The Wild

「何も言えねぇ〜」と「原作読みてぇ〜」
実話であるこの映画を観た直後の感想です。
1日、2日すると、主人公クリスの太くて、短くも人間らしい生き方に感動が込み上げてきてしまいました。
良い映画です。ショーン・ペン監督の代表作になるでしょう。
ストーリー、主人公クリスの行動に対する賛否などは、既にアチコチで書かれているので、、、映画の中で、クリスが残した言葉を紹介します。

「人生において必要なのは、実際の強さより強いと感じる心だ。一度は自分を試すこと。一度は太古の人間のような環境に身を置くこと。自分の頭と手しか頼れない、過酷な状況に一人で立ち向かうこと」

「北へ行くんだ。ひたすら北へ向かう。僕一人だけの力で。何にも頼りたくない。荒野のど真ん中で。ただ生きるんだ。特別な場所でその瞬間を」

「ウェインへ あなたのように野性的な人が檻に入れられているなんて、あなたがくれた賃金で放浪するのは安易すぎる。一文無しの日々はもっと刺激的だった。もう少しこの生き方を続けることにします。自由とその素朴な美しさは無視するにはすばらしすぎる、、、」

かなりストイックです。猿岩石とは志からしてエラく違います。
どうしてこんなにも過酷な生活を目指そうとしたんでしょう?とにかく映画を観ましょう。そしてクリスに感情移入してみてください。
H.D.ソローの「森の生活」と対比されると思います。現にクリスはソローに憧れていた事が映画のセリフで出てきました。しかし、150年前の物質生活からの回避と15年前の文明生活からの回避では差がありすぎます。
ソローは2年(だったと思います)で、ウォールデンの森での生活を終えてしまいましたが、クリスはアラスカでの生活を生涯続けようと思っていたのでしょうか?
「幸福が現実となるのは、それを誰かと分かち合ったときだ」『Happiness is only real When Shared』
このような美しい言葉を残しているのだから、いつかは現実社会に戻ろうと思っていたのかもしれません。
アラスカの大地の中で孤独に生活していても、やはり人間には沢山の人達から感じる愛情が必要だと思っていたのではないでしょうか?

映画の中でクリスは沢山の魅力的な人物と出逢っています。トレーラーでヒッピー生活を送るレイニー、ナント彼は映画のロケ等に機材をコーディネイトする、 素人俳優さん。でもイイ味出してました。そして、ロン爺さんはとても印象に残る役柄で、ウルウルしてしまいました、。映画では彼とクリスの親交がかなり割 愛されているようです。「原作読みてぇ〜」(今日、3軒の大型書店に行ったがどこも売り切れ、、。)

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