2010/09/14

お仕事ご紹介

9月13日で勤続21年。こんなはずではなかったのか?の21年でしたが、メインの仕事は変わらず同じ事をやらせて頂けています。不景気な中、真っ先に予算(人件費)をカットされそうな仕事でありまがら、今の仕事を続けさせて頂けている会社に(とりあえず)感謝しています。
で、特殊な仕事をしているので、ホンの少しだけ仕事内容をご紹介、、。
勤め先の会社の業務は大まかに、商品企画、メーカーに生産依頼と管理、直営店舗での小売りとなり、ボクのメインの仕事は商品企画の中で、デザイナーが出した図面を基に、1'st サンプルを作る仕事をしています。
メーカーさんに直接出した方が、メーカーさんのクオリティでサンプルが上がり、メーカーさんのコストも出るので思惑通りにサンプルが上がれば話は早いのですが、なかなかデザイナーの要求する雰囲気に商品は上がりません。で、とりあえず社内で叩き台のサンプルを作り、それを基にもっと固い仕上がりにしたい、、、この部分をもっと削りたい、、、同じ作りでコストを下げられないか、、、とメーカーさんとの打ち合わせに使えるサンプルを作るのがボクのお仕事です。
取り敢えずながらのサンプルながら、デザイナーの希望を盛り込まなければいけません。しかしながら図面とスケッチとデザイナーとの話し込みだけで立体を作らなければなりませんので、そう簡単に希望したサンプルは出来ません。しかし、20年もやっていれば、それなりの勘も働いてきます。コレがよく云われる「職人ワザ」なんでしょうね。
まず、図面を基に、1'st サンプルを作る前のボリュームサンプルを作ってみます。今回の依頼はほとんどが曲線。オマケに生意気にタックまで付いています。曲線&タックは型紙泣かせですが、、、一発でココまで出来ました。ほぼ図面通りじゃないっすか?


コレが適当に(とはいっても、それなりの計算&勘を使いましたが、、)起こした型紙です。
デザイナーと打ち合わせをして、変更希望点を出してもらい、修正した後、1'st サンプルに取り掛かります。


今回は綿入りのキルティングを使いたいとの要望。サンプル分をキルティングしてくれる生地屋さんなんかありませんので、自分でキルティング、、、。


裁断するとこんな感じ。で、ホンチャンに取り掛かります、、、。


出来た1'st がコレ。


ボリュームサンプルから大きな変更点は、両サイドのポケットの角度。手前のように出来上がりを水平に見せる為に、型紙は変な曲線を描かなくてはいけません。


このデザイナー、生意気にもう一型依頼してきました。またもや曲線ばかりのバッグ。図面を見ただけでもこんな立体裁断を強いられます。


で、出来上がったボリュームサンプル。細かな修正点はありますが、ほぼ図面通り!


で、出来上がった1st サンプル。
こんな事をネチネチやっています。


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