2012/09/28

革ジャン リサイズ


ebayにて、2サイズも大きな革ジャンを買ってしまい、そのまま放置プレイを楽しんでばかりいましたが、バイクをカスタムに出すと決心したと同時に、その革ジャンもリサイズに出す事にしました。
出したところは「SARTO」。最近何かと有名です。しかも週2回通っている契約の会社のすぐ近くにもショップがあるので好都合。真夏に黒くて重い革ジャンを持ち込みました。
Tシャツ短パンという格好で革ジャンを羽織り、冬場の重ね着を想定しながらどれぐらい詰めるか採寸します。身幅、肩幅、袖巾も詰めます。袖丈はそのまま、オートバイに乗る時は腕を伸ばすので、少しぐらい長い方がいいんですよね。残念だったのが、着丈をあまり詰められない事。前面のポケット位置の関係で、2センチぐらいしか詰まらないとの事。後から着丈だけでも詰められるので、今回は着丈はそのままでオーダー。1ヶ月半後というあがり予定日より早くご連絡を頂き、今日、取りに行ってきました。
Good Job !!
あの分厚い革を、漉きも入れないで、よく縫ったもんだ。しかも、こんなに重い革ジャンをよくもまぁ、取回したなぁ、、、と感心するばかり。試着してみても、以前のダボ付きは全く無く、着丈も気にならないぐらいにフィットしています。しかも工賃は思っていた値段より安かったので、今回は大満足でした。
家に帰ってさっそく革ジャンを羽織りながらメールをチェックすると、、、バイクショップから「あがり予定は来週の後半」とのメールが入ってました。コレも嬉しい!

コレがカスタム前。それがあんな風に、、、、ニヤニヤ

2012/09/12

最近よく思う、、、

たくさんのバッグのデザイナーと仕事をしてきたが、初めて仕事をする人でも、5分ほど打ち合わせすれば、経歴など関係無くその人の技量がわかってしまう。糸の色を「素材と同色」と指定してくるデザイナーには要注意。そういう人たちは殆ど全てが他力本願な仕事をする。
一般的な糸の色見本帳でも、「赤」には4〜5色あるが、その中で一番素材に近い色にしてくれという事だと思うが、色の判断なんか、人それぞれだと思う。そんな大切な判断を他人任せにしていいものなのか?サンプル1つを作るのに、どれだけの人が関わっているかを考えれば、そんな安易な指示は出来っこない。
細かな作りの処理など、ミシンを踏める人でないとわからない箇所は別として、わかる範囲で自分の仕事に責任を持ち、情熱を注いで欲しい。
こういう人たちがデザイナーとして仕事が出来てしまう、バッグ業界ってのも不思議で仕方が無い。バッグのデザイナーってそんなに敷居が低いのか?それとも、マトモなデザイナーが少ないから、「なんちゃって」でも仕事が来てしまう、デザイナー市場なのか?

職人気質の、バッグデザイナーが少なくなってきた。

2012/09/05

先生


お盆中、我が家の売り主さん(某大学の教授でしたので、先生と呼んでいます)のところに遊びに行って来ました。
前にも書きましたが、我が家というのは、先生のお父様が建てられた「神田の料亭の離れ」です。それを先生ご自身が300坪以上あるご自宅の庭に移築し、その後35年経ってから僕たちにその古小屋となった料亭を含む土地を分筆していただいたという経緯があります。移築する時点でその料亭が何年経っていたのかわかりませんので、築年数不明移築後35年の物件を買い、それから12年経ったという超アンティークな家です。客間が2つ、それぞれ床の間があり、柱には高そうな木が使われていたり、広すぎる厨房、大、小別々のトイレ、お風呂がないなど、料亭そのものの造りでしたが、何とか住めるよう改築して今でも住んでいます。
今の時代、平屋ってのはとても贅沢であり、また、夏の気候を考慮して作られた日本家屋なので、夏はとても涼しいです。冬は寒さとの戦いですが、、。

その先生、5年ほど前にご自宅を売り、マンションに引っ越されました。ご夫婦2人での戸建てでの生活は体力的にも辛いようです。
引っ越されたマンションにも遊びに行きました。先生の趣味である音楽を楽しむために、自宅の音楽室にあった「パイプオルガン(個人宅用パイプオルガンですよ! )は音楽室に備え付けられ、仲間と演奏会を楽しんでいらっしゃいました。まぁ、そのマンションの広さにはびっくりしましたが、更にビックリは、飼っていた金魚のために、近くの庭付きの戸建てを買ってしまい、その庭で金魚を飼っていたという事。以降、金魚ハウスと言っていますが、スケールの違いを見せつけられました。

先生は建築関係の大学教授でした。瑞宝中綬章を受章するぐらい立派なお方ですが、私生活ではとても気さくで、冗談が大好きで、世の中ちょっと斜に構えて見られていて、ちょっと変わっていて、、、(汗) 面白いエピソードなんて山ほどあるんですが、一番ビックリしたのは、自分のゼミには、自分と同じB型の人しか入れなかったという事。気が合わない人とはあまり喋りたくないそうです。
先生は体が弱いくせにヘビースモーカーでした。まだお隣に住んでいた頃、奥様から何回も注意を受けていたにもかかわらず、我が家の近くでこっそりシケモクしていたのが可愛かった。
心臓に持病があり、何回も入退院を繰り返すうちに、マンション住まいから、医師在中のケアハウスに住む事になりました。
久しぶりにお会いできたその姿はお元気そのもの。酸素吸入器を外せないご様子でしたが、普段あまり喋らない先生も饒舌になり、辛口の話し口調もご健在でとても楽しい時間を過ごさせていただきました。
80歳を超えても趣味の音楽に対する熱意は冷めず、チェロを弾く時、ネックがペースメーカーに当たるので、痛くないようなパッドを作るという、嬉しいお約束もさせて頂きました。
億を超える入居金額のケアハウスですが、「隣の部屋が空いていたから、そこも借りちゃいました」という超ド級セレブっぷりも健在。

それにしても、今回ケアハウスに移り住んだ事で、今までのマンションと金魚ハウスは売却したそうですが、金魚ハウスを買った方に、以前住んでいた方の説明って何て言ったんだろ?