2016/04/16

「サウルの息子」を観てきました

アカデミー外国語映画賞映画「サウルの息子」を観てきました。
「すごい映画を観てしまった」「疲れた、、、。」というのが見終わった後の感想です。

予告が終わり、本編が始まると、、、普通はスクリーンが左右に広がりますが、この映画は逆に狭くなります。3:4ぐらいのアナログテレビのような比率です。
しかも最初から最後までほとんど主人公サウルの顔のアップばかり映すので、カメラが振り回されると酔ってしまいそうです。
また、背景はボヤけていて、背後で行われていることがはっきり映し出されないので、見えない部分で一体何が行われているのか観る人のイマジネーションをかきたてます。
しかも会話がとても少なく、主人公サウルの息遣いや、周りでしゃべる人たちの囁き声、機械音ばかりが聞こえてきます。ナチのしゃべるドイツ語の訳は字幕には乗らず、ユダヤ人のゾンダーコマンドたちは一体何をしようとしているのかというストーリーを追うのも大変です。
あらゆるものを想像しながら観続けなければいけないので大変疲れます。

映画評論家の町山さんが良いことをおっしゃってました。「この映画は主人公になりきる体験型映画」だと。
まさに、すべての観客者がユダヤ人のゾンダーコマンドになった気分になります。
下記にネタバレを含む解説が載っていますので、参考まで。
https://youtu.be/6u6l9W51QuQ

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