2022/03/07

やはりレコードはいいね。 キース・ジャレット のケルン・コンサートは20年ほど前にCDで買いました。モノクロのジャケットデザインはとても好感が持てました。しかしそれ以上写真をよく見る事はしませんでした。 最近LPを購入したのでジャケットを改めて良く見ると、演奏しているキースはエスニックなシャツを着ていることに気付きました。 彼はジャズピアニストとして有名ですが、クラッシック音楽のピアニストでもあります。モーツァルトやベートーベンが活躍した頃は、王族やパトロンの前でこういう即興演奏がよくなされていたそうなので、多分このケルン・オペラ劇場に来た客は、スーツやタキシードを着ていたのではないかと想像できます。 しかし、その会場に出て来たキースはヒーッピーのような服装です。 このLPのライナーノーツには、野口久光氏が、キースの言葉としてこう書かれていました。 “私は創造の神を信ずる。事実このアルバムの演奏は、私という媒体を通じて、創造の神から届けられたものである。なし得る限り、俗塵の介入を防ぎ、純粋度を保ったつもりである。こうした作業をした私は何と呼ばれるべきであろうか。創造の神が私を何と呼んでくださったか、私はおぼえていないのである。” デューク・エリントンも彼の音楽を「神のご意志によるものだ」と言ったそうです。自らを神のお告げの媒介者と言っているキースにとって、演奏する姿は着飾ることではなく、純粋な自分自身でいなければならないと考えていたのでしょう、かな? それにしても、レコード2枚組だと通して聴くのが大変だねw #レコード  #LP #キースジャレット  #ケルンコンサート  #KeithJarrett #TheKolnConcert