2011/07/10

クレマチスの丘

梅雨が明けたら行こう!と、晴れの日絶対限定でいつ行くかは予定にしていなかったのが、「クレマチスの丘」
今日の天気予報が良かったので、昨日即決。行って来ました。
ココはクレマチスの花が咲き乱れる公園もありますが、美術館がいくつも併設されており、イタリアを代表する具象彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの世界初の個人美術館と、フランスの巨匠ベルナール・ビュフェの世界最大のコレクションを誇る「ベルナール・ビュフェ美術館」を観てきました。

ジュリアーノ・ヴァンジ、、、初耳です。作品を見ても、???です。でも、入館時に貰えるヴァンジの作品の説明書は、子供向けですが大人が読んでもとても参考になる具象彫刻の解説書です。コレでお勉強です、、。

実はビュフェについてはあまり知りませんでした。サガンの小説の表紙や、実家の玄関にかざってある、変なサインが入った悲しい顔をしたピエロの絵(もちろん印刷です)程度しか知らず、イラストレーターかと思っていたぐらいでした。しかし、その独特な色使い、直線を基調としたタッチ、風刺が込められた画風はとても印象的で、直ぐに惹き付けられてしまいました。
順路の途中、自分のアトリエに唯一招き入れたカメラマンが語った、ビュッフェのエピソードがありました。その彼がビュフェの将来の奥さんとなるアナベルを紹介したそうで、初めて会わせたときの写真が美術館の入り口に飾られていました。僕は館に入る前に印象的な写真だなと思い、気になっていましたが、まさかこの写真にそんなエピソードがあったとは、、、出口ですかさずパチリ。

ビュフェ美術館では、丁度「東海道五十三次 −広重から現代作家まで−」という企画展が開催されており、コレがまた面白かった。
歌川広重の『東海道五拾三次』(木版画55点)と、棟方志功の『東海道棟方板画』(木版画62点)、水木しげる の『妖怪道五十三次』(木版画8点)、現代作家の奈良美智(1959-)の『in the floating world』(reworkedwoodcut、Fuji xerox copy16点)が一緒に展示されていました。『東海道五拾三次』を元ネタにして、各作家が独自の視点でアレンジされた東海道はどれも興味深く、特に水木しげるの 『妖怪道五十三次』はとても楽しく、画集を買いたくなったほど。この企画展、予想外に面白く、ラッキーでした。
オマケに今日、7月10日はビュフェの誕生日であり、入館料が無料でした!

クレマチスの花は1回目の花が終わり、剪定された後だったようで、花は少しでしたが、7月下旬には2回目の花が咲くそうです。また行きたいっす。








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