2019/12/19

「Madu+PERSIMMON 9号パラフィン帆布のトートバッグ」について 1/5

「Madu+PERSIMMON 9号パラフィン帆布のトートバッグ」について 1/5




弊社で参考出品として合同展示会でお見せしたバッグをベースにし、生地の色とサイズ等を変更してMaduさまとのコラボ企画のバッグができあがりました。
そのベースとなったバッグの背景を5回に分けて書いてみます。

長年バッグ関係の仕事をし続けてきました。
主な内容は、デザイナーから依頼を受けたサンプルを作るという、少し特殊な仕事でしたが、お買い上げいただいたお客様の商品の修理や、自ら商品企画にも参加する事もありました。
何人ものデザイナーから依頼を受け、色々なデザインのバッグを幾つも作り、長年使われたバッグの修理をしていくうちに、MDに捉われず、もし自分で理想的なバッグを企画するのなら、どんなバッグにするのか?どんな素材、どんな縫製にするのか?と日々考えるようになりました。

バッグは所詮モノを運ぶ道具、何時でも何処でも気軽に使え、荷物を無造作に入れられるような使い勝手の良さは当たり前です。
パーマネントな道具としてバッグを考えると、ファッション要素は自ずと少なくなっていきますが、素材に何らかのストーリーがあり、シンプルな縫製ながら拘りを感じさせる箇所も入れたい。そして無理なく買える値段という点も大きな要素として含めたいと考えました。

そもそも世の中にはそんなバッグがあるのでしょうか?
1番近いのはLLビーンのビーントートでしょう。手紐が少し幅広であったり、せめて内ポケットが1つぐらい欲しいかな?とは誰もが思うところでしょうが、多くのバッグデザイナーも理想的なバッグの1つに挙げる人は多いと思います。
そんなビーントートにリスペクトしつつ、自分のフィイルターを通して理想のバッグをカタチにしてみました。

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